予防接種

またも連続で、華坊主の中国探訪「http://www.doblog.com/weblog/myblog/15847/613609#613609」のTBになってしまいますが、中国での医療費、特に予防接種関係の費用が高くつきます。

子供には、インフルエンザの予防注射は受けさせていますが、値段が高いので、親は受けていません。破傷風も受けなければいけないのですが、まだ、やっていません。今年も、インフルエンザの予防接種に行かなければならない時期になりましたが、これも、早く行かないと、ワクチンが無くなります。

大手、一流企業は、会社で家族分まで費用を出してくれ、集団で受けるので、あっという間に、数百人分のワクチンがなくなるそうです。私達は、自分で予約し自腹で受けに行きます。

先日、日本人の駐在員と話していて、肝炎の予防注射の話題になり、私達家族が受けていないことを言ったら、「そりゃー自殺行為だ!」と言われてしまい、あわてて肝炎の予防注射を受けてきました。免疫が出来るまで半年かかります。

このような、予防接種を受けるのは中関村にある病院ではありません。外国人が多く住む周辺の、日本語が出来る先生や看護婦が居るクリニックです。

中関村には、安心して行ける病院は存在しません!

中国での投資情報

中国初心者さんのページで紹介されている「日中投資促進フェア」や11月に上海で行われる「日中ハイテクベンチャー(ソフトウェア)企業交流会(http://www.jetro.go.jp/china/shanghai/jp/ht.html)」の情報は、通常小さい会社には連絡が来ません。とにかく自分で積極的に情報を探さないと、いつまでたっても新しい商談を見つけることは出来ません。

上海で行われる交流会は、JETRO上海がバックアップしているので安心できますが、バックの組織がうやむやなところは、まともな集客活動もしないで、出展料、セミナー料だけ取って、大した内容じゃない場合があります。
また、ありがちな「第1回・・・・」2回、3回と続かず、毎回1回で終わるイベントが多いのも事実です。

現在、北京でやっている会社は、昨年、中関村枠で2,3件の展示会に出店することが出来ましたが、全然、商談に結びつきませんでした。
今年は、11月15〜18の国際電子博覧会に、日本企業と合同でブースを出し、11/17〜18のJETRO主催の交流会にも出展しようと思います。

中関村のインキューベーション施設




北京のシリコンバレー」と言うと「中関村」と言うことになりますが、正確には「中関村科技園区」と言います。この「中関村科技園区」は、

  • 海淀園
  • 昌平園
  • 電子城科技園
  • 豊台園
  • 亦庄科技園

の5園から成り立っています。

私が言っている「中関村」は、元来の「中関村」すなわち「海淀園」の事を言っています。

中関村(海淀園)のインキュベーション施設は、現在3つあります。「え?、もっとあるよ!」と言う方もいると思いますが、政府(中関村科技園区)認定の施設はこの3つだけです。そのほかに、北京大学清華大学もインキュベーション施設を争うように、独自に作っており、「インキュベーション施設バブル」と言った感じさえ受けます。

施設

  • 中関村創業園
    • 中関村のインキュベーション施設というと必ずこのビルが紹介されるぐらい、歴史があり有名なビルです。形も斬新で、初めて中関村に来てここに連れて来られると、「中国はすごいなー」って洗脳される場所です。
    • このビルは、帰国した留学生でも資金的に、かなり規模が小さい人達が多く入ります。それぞれの部屋も小さいです。
  • 中関村発展園
    • 系列的には上の創業園と同じですが、「発展性が認められる企業」は、ここに入れます。要するに、ランクがあるわけです。確かに、ここに入っている企業は、それなりに有名な企業が多いです。既に製品を出したり、売り上げも上げている企業もいるみたいです。ここに入っている企業はベンチャー企業って感じですね。
  • 中関村国際孵化園
    • 新しく出来たインキュベーション施設で、入るときの審査が結構厳しく、「発展性が認められる企業」じゃないと入れません。また、外国の政府要人の見学も多く、毎月のように黒塗りの車の行列が入ってきます。
    • しかし、現状は、入って1ヶ月で出て行く会社看板はあるが、人が居ない会社。とにかく、入れ替わりは激しいですね。1年で半分くらいは無くなっている(倒産)様な気がします。

私がいるインキュベーション施設は、外国の政府要人が来るぐらいのビルですので、当然、日本からの「中関村インキュベーション」見学コースに組み入れられて、我々の会社はちょくちょく突然お客さんが来ます。

中国人は、良い所しか見せないから、うちの会社はきっと凄いんだと思うかもしれませんが、実情はまったく違い、うちの会社も大した事はありません。

それ以上に、単に、施設に入っている他の会社は、「見せられたもんじゃないから!」なんです。

意味わかります? −−−> はい




中関村創業ビル

中関村発展ビル


中関村国際孵化園



中関村の学生レベル

松下電器、中国の秀才囲い込み 大連理工大に専用コース
http://www.asahi.com/business/update/1013/041.html

実際、私が感じている北京の中関村の学生のレベルは、日本とそんなに違いはないと思う。しかし、会社に入ってからが違います。大学に入ることだけが目的だった学生(学部も学科も関係ないあくまでも大学のブランド)が大きなゴールの後にもう一度自分で(大学は親や先生が決めてくれる)ゴールと言うか目標を決められるかと言うことだ。

松下のやり方はとても賢いと思う。再度、大学の中で、外部から目標を学生に与えるわけだから、実に中国人の気質がわかっていると思う。選抜試験なんかをして、合格したなんてなると、そりゃー面子の社会ですから、彼らはもう一度頑張る。しかも、その中から脱落したとなると、かえって自分の面子がつぶれてしまう。

特に今の中国の学生に必要な教育は、実務に合った授業。しょせん日本も中国も学問をやりに大学に入っているのではなく、就職予備校的な存在だから、どうせなら本当に即戦力になる学生を排出してもらいたいものだ。
理工系の大学に、Word、ExcelPowerPointの授業なんかやってもらっても困るのよねー。

  • 中国の理工系の大学では実験がほとんど行われない。
  • 当然実験レポートも無い。
  • 授業と学科試験ばっかり。

それが現実なんですよね。本当に実感します。車の運転方法の理論を教え、学科試験だけで、免許を与え、即、路上に出て行くようなもんです。使い物になりません。

中関村でもそうだが、とにかく、優秀な学生が多いと言うのは嘘である。確かに学力(特に英語)のある学生は日本より多いと思うが、私の感覚からして、中関村にある有名大学を卒業しても、日本の無名な大学を卒業しても、就職時の学力や真面目さに、そう大きなギャップは感じない。

優秀と言われるのは、本当の一握りで、その中で日本人が好む勤勉さや真面目さを持った学生など、この中国の人口から考えて、出会える確率はほとんど無い。マスコミや本に書いてあることは嘘だらけ!それが現地で会社を興してみてわかった現実です。

参考になった!と思った方はクリックお願い致します。

大連理工大学の日本語教科書

この教科書は、お勧めです。「新日本語基礎教程」上・下・ワークブック
色々な日本語教科書を見せてもらいましたが、言葉使いや言い回しが、一番現代風で、若者が使っておかしくない言い回しです。例題も良いし、ワークブックも良く出来ています。

大連理工大学出版の日本語教科書

現地の会社で、日本語を教える時には、ぜひ、これをお勧めします。
やはり、大連理工大学は、良いかも!

あーまた社員が辞めていく・・・

先ほど、ソフト屋さんが一人辞めて行きました。「何をやるのかわからない」と言うのが、理由だそうです。

確かにそうなんだけど、「ハイこれね」って仕事を渡しても出来ないから、一ヶ月も勉強期間をあげているのに、受身なんだよね自分で自分に宿題を出せないから、やることが無くなる。ミーティングの席でも、今週勉強してもらいたい項目は話しているんだけど、細かい指示がないとやっぱりダメな人だったみたい。

2ヶ月前に入ってきたハードやさんは、積極的に同僚とコミュニケーションをはかり、自主的に問題の解決を探る人で、私がビックリするぐらい手を抜かない人です。月給1万元出すと、こういう人が採用できます。

今までの経験からして、5千元以下は、ダメですね。アシスタントにもならない。やはり、7千元以上要求するエンジニアはそれなりに良い様に感じる。(ただし、前職が外資系で高額を要求するやつに、ロクなのは居ない!)

内資の会社でそれなりにスキルを積み、その会社にないスキルを身に付ける為に、そういうチャンスのある外資系に来るガッツのある輩は、やはりサボらない。

面子が大事だと思うが、ハッキリ「やらなければいけないことに対し、自信がありません」と、言って欲しいもんだ!要するに、そう言う事でしょ?辞める理由は・・・

中関村のインターネット事情

初心者の中国探訪さんの「中国のインターネット環境」と似た感じなのですが・・・

私の会社が入っているビルは、帰国留学生のための「孵化(ふか)園」で、中関村(政府)の指定を受けたビルです。

しかし、ビル全体でインターネットの環境を作っているのではなく、各部屋の人達が個別にインターネットの契約をします。うちの会社は、貧乏なので、家庭用のCNCのADSLを契約しています。


契約内容は、256Kbpsなのでで、実行速度20〜30KB/secのDLが可能です。しかし、同じ中関村でも、我々が居る北の端では、多分電話回線やプロバイダーの収納能力に問題があり、昼間のビジネスタイムでは、実行速度10KB以下になります。ひどい時には、9,600bps程度になり、「20年前にインターネットが出来ていたらこうなるんだろうなー」って実感しながら資料のD/Lをやっています。

現在、北京では、ADSLの使い放題がやっと出来てきましたが、電話料金込みでないので、昨年、自宅で、3ヶ月間繋ぎっ放しにしたら、一月3万円以上の電話代になり、さすがに電話局の人も驚いていました。現在は、マンション設備のLAN接続で使い放題にしていますが、こっちの方が早いです。

LAN接続が早いと言うより、使う時間帯の問題だと思いますが、会社でも夕方6時を過ぎると、何と50KB/sec以上の性能が出ます。ですので、D/Lする場合は、自宅で夜行うと、結構良い感じになります。


中関村と言えども、まだまだ、インターネットは、個人の範疇じゃなく、会社で使うレベルにしか到達できていない実態が良くわかります。